延べ8年間、毎月就活生、大学生たちの勉強会「ワークマインド塾」で講師を務める中で、学生たちの変化を実感しています。
1.自己成長ができること
「ワークマインド塾」に参加するような学習意欲の高い学生たちは企業に自己成長を期待しています。つまり、「仕事を通して自分自身が成長してきたい」と言う 学生が増えてきてるように思います。
では、企業側として必要なことは何かというと「キャリアプラン」や「キャリアデザイン」を準備出来ているか?具体的には社内外の教育制度は充実しているか??という体制を構築することが必要となります。
自分の未来を先輩に投影するので、入社3年から5年の先輩社員の活躍度を見て自分の未来を描きます。よって、先輩社員が輝いて活躍している企業では新入社員も成長し定着していく可能性が高まっていきます。
2.人間関係(社風)が良いこと
弊社の事例として、ある学生さんから相談をいただきました。 2社から内定を頂き、どちらの企業に進めばいいかという相談でした。結論は自分で考え、自分が行きたい会社を選ぶようにアドバイスをしましたが、最終的にその学生さんは、規模や知名度の高い企業よりもそうではない企業を選びました。 理由を聞くと働いている先輩たちがいい人だった。人間関係が良かったからというわけでした。
一昔前のバブル時代を含め景気の良かった時代では、企業規模や知名度などが優先された時代もありました。
この事例からも、学生、就活生の企業選びのポイントは変化しているように感じます。
3.企業の社会貢献
単に数字や業績を追うだけの仕事ではモチベーションは持続できません。 今の自分の仕事が「誰に役に立っているのか?」ということを意識する学生が増えてきているように思います。例えば、コーヒー豆を買うのに、50円・100円高くても「フェアトレード商品(公正な取引)」を購入する学生が増えているように思います。
従って仕事をしている際にも、単に目標達成することだけに重点を置くのではなく、 「この仕事は、こんな風に世のため人のために役立っている」 「こういうお客様に喜んでもらっている」 「こういう社会をつくるために、この商品やサービスを売っているんだ」
という視点で指導教育することが必要になっていると思います。
※フェアトレード商品・・・発展途上国の貧困解消のために、生産された製品が、適正な価格で継続的に取引され購入されることで、生産者の生活を支援するという目的で販売されている商品。
【まとめ】
一昔前の学生の会社選びのポイントは、知名度や企業規模(売上、社員数や店舗数など)や年収の多さなどが重要視されていました。しかし、最近の学生達を見ていると 、そのように<目に見えるもの>よりも、社風(働きやすさ)や社会貢献や自己成長という<目に見えない>ようなものを重要視するような傾向があるように思います。
一つの問題は、どうしても日本の企業の場合は年功序列型組織が多いので、どうしても採用担当者が自分の時代の感覚で新卒採用をしようとする傾向が多いような気がします。
また、採用方法も時代によって変わっていきます。よって、企業側の採用に対する考えを変えて、時代にあった採用方法を採用しないと思うような結果は出しにくいと思われます。加えて、社内の受け入れ態勢や教育計画も大事になってきます。
もし、ここ数年思うような採用が出来ていない企業様へ再検証することをお勧めします。
企業におけるZ世代の採用と育成についてのポイントと課題
Z世代(ジェネレーションZ)は、1997年から2012年までに生まれた世代であり、現在の労働市場において重要な存在です。Z世代を採用し、育成する際に考慮すべきポイントと課題は以下の通りです。
【採用と育成のポイント】
1.デジタルネイティブへの対応
Z世代はデジタルネイティブであり、テクノロジーに慣れ親しんでいます。企業は最新のテクノロジーやツールを提供し、デジタル環境での仕事をサポートする必要があります。
2.柔軟性とワークライフバランス
Z世代はワークライフバランスを重視し、柔軟な労働条件を求める傾向があります。リモートワークやフレキシブルな勤務体制を提供することがポイントです。
3.社会的責任
Z世代は社会的責任を重要視し、CSR(企業の社会的責任)に関心を持っています。企業の社会的貢献活動や環境への取り組みに積極的に参加させることがポイントです。
4.学習と成長の機会
Z世代は継続的な学習とスキルの向上を求めます。トレーニングや教育プログラムを提供し、キャリアの成長をサポートすることが重要です。
5.コミュニケーションと協力:
デジタルネイティブであるZ世代は、リアルタイムのコミュニケーションツールを活用し、協力を重視します。コラボレーションツールの導入とコミュニケーションスキルの育成が必要です。
【課題】
1.短期的な焦点
Z世代は情報が瞬時に利用可能であるため、長期的なプロジェクトに集中するのが難しい場合があります。企業は目標設定と長期的なビジョンの伝達に注意を払う必要があります。
2.スキルの不足
若い世代であるため、Z世代は経験やスキルが不足していることがあります。企業はトレーニングやメンタリングを通じてスキルの向上をサポートする必要があります。
3.多様性と包摂性
Z世代は多様性を重視し、差別や偏見に反対する傾向があります。企業は多様性と包摂性を促進し、多様なバックグラウンドを持つ人々を受け入れる文化を築く必要があります。
4.情報過多
デジタル時代に育ったZ世代は情報にアクセスしやすいが、情報過多に悩むこともあります。情報の選別力や批判的思考を養うサポートが必要です。
5.雇用の安定性
不安定な経済状況に直面したZ世代は、雇用の安定性を求めることがあります。企業は安定感のあるキャリアパスを提供し、雇用の安定性を示す努力が必要です。
Z世代の特性とニーズを理解し、適切な対応策を講じることで、企業は優れた人材を獲得し、長期的な成功に貢献することができます。
「新卒採用」は企業の未来を創ります。
よって、採用側が情熱をもって取り組む重要な事業です。
まずは、「何のための採用か?」
「どういう人を採用するのか?」
「採用した人をどのように育てていくのか?」
「誰が指導教育をするのか?」
「社内の体制は出来ているか?」
等の環境を整えて採用しないと、仮に採用できたとしても育成定着するのは厳しい時代です。
また、新卒採用市場は目まぐるしく環境変化していきます。
よって、専門家からの情報を入手することも大事なってきます。
弊社は、8年続く学生たちが学ぶ「ワークマインド塾」や弊社代表の脇坂が大学の授業に登壇している経験からも、事前にしっかりとヒアリングをし課題を明確にしたうえで「新卒採用スキーム」を企業様と共に構築していく方針です。
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